家族でトクたびマイル|座席指定込みで比べたら現金16万円がマイル+2,800円に
トクたびマイルは、家族連れこそ効く。再開してすぐ、そう再確認しました。
理由はシンプルで、直前に現金で家族4人分の安い席を並びで取るのは、まず無理だから。人気路線の最安席は、家族が並んで座れる数だけ都合よく残っていません。ところがマイル(特典航空券)なら、予約した時点で座席まで指定できます。
わが家は福岡なので、いつも使う福岡⇔那覇で実際に予約画面まで進めてみました。現金にはもう1段階あって、いちばん安い「シンプル」は座席指定ができません。座席指定までトクたびと同じ条件でそろえるなら、比べる相手は座席指定ができる「スタンダード」運賃です。海の日連休がらみの日程で、家族4人・往復。スタンダードなら16万円を超えるところ、トクたびなら手出しは2,800円で済みます(別途マイルが6万マイル減ります)。同じ便、同じ座席が指定できる条件です。
ただ、うまい話ばかりじゃありません。連休や人気路線は予約開始の水曜0時に一瞬で埋まるし、3,000マイル台で出るのは平日中心の話。連休はマイルも上がります。
家族でマイル旅行をしたい人向けに、今週の実際の路線と、実際の予約画面の金額をぶつけて、「わが家4人だといくら得なのか」を実額で出しました。制度の全体像(新スケジュールや国内線リニューアルの中身)は別記事にまとめてあるので、ここでは家族目線の損得と段取りに絞ります(→ ANAトクたびマイルが7月7日再開|新ルールと予約のコツ)。
私は2児のパパで、家族4人分の国内線をずっとマイルでやりくりしてきました。トクたびは「安く出た路線から旅先を決める」使い方ができるので、わが家の弾丸旅行の主力です。
数値はANA公式サイトと、ANAの予約画面で確認しました(確認日: 2026年7月7日)。※本記事は正確を期していますが、最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。運賃・必要マイル・空席は毎週入れ替わり、時々刻々変わります。
この記事のポイント
- トクたびマイルは家族連れほど得。直前でも並び席を人数分そろえやすいのが最大の理由
- 再開初週の必要マイルは搭乗日で2段階。**平日中心の7/15〜17は3,500マイル〜、海の日連休の7/18〜21は6,000マイル〜**に上がる
- 実額(福岡⇔那覇・家族4人往復・7/19〜21): 現金シンプル(座席指定不可)13.4万円/現金スタンダード(座席指定可)16.1万円 → トクたび(座席指定可)6万マイル+約2,800円
- 座席指定という条件をそろえて比べるなら、対抗馬は現金のスタンダード。そこからトクたびに乗り換えると、手出しは16.1万円→2,800円に減る(1マイルあたり約2.6円の価値)
- トクたびは最安のシンプルより安いのに、スタンダード相当の座席指定機能がついてくる
- 予約画面で特典が84,000マイルと出たら、特典種別選択で**「今週のトクたびマイル」の選び忘れ**。選べば60,000マイルまで下がる(24,000マイルの差)
- 家族分をまとめて取るには、先に特典利用者登録が要る(当日いきなりは取れない)
なぜトクたびは「家族連れ」ほど得なのか
ソロや夫婦2人なら、現金の安い席を直前に拾うのもそこまで難しくありません。問題は、子ども連れの4人。ここでトクたびの強みが効いてきます。
理由は3つ。
- 並び席をマイルなら安く先に押さえられる。現金で座席指定をするには「スタンダード」運賃を選ぶ必要があり、最安の「シンプル」より高くつく。トクたびなら、シンプルより安いのに予約完了時に座席指定ができる
- 直前の現金運賃は高い。トクたびで飛べるのは告知の翌週以降。その時期に現金で買うと早割はもう閉まっていて割高。だからマイルとの差が開く
- 旅先を後から選べる。「安く出た路線に家族の予定を合わせる」ができると、繁忙期の高い旅より結果的に安くつく
現金の最安値だけ見ると「マイルと大差ないのでは?」と思うかもしれません。でも、家族4人が同じ便で並んで座る、という条件を足したとたん、現金側のハードルが跳ね上がります。そこが家族連れの分かれ目です。
再開初週(7/15〜21搭乗)の必要マイルを実データで見る
再開後は、同じ路線でも搭乗日によって必要マイルが変わります。初週は「平日中心の前半」と「海の日連休を含む後半」で2段階でした。
主な路線を、ANA公式の告知(2026年7月7日)から抜き出します。「東京」は羽田・成田、「大阪」は伊丹・関西・神戸を指します。
| 路線(例) | 7/15(水)〜17(金)搭乗 | 7/18(土)〜21(火)搭乗 |
|---|---|---|
| 東京⇔大阪、東京⇔庄内・能登、大阪⇔松山・宮崎 など短距離10路線 | 3,500マイル | 6,000マイル |
| 福岡⇔那覇、東京⇔広島・高松・大分、大阪⇔那覇・鹿児島 など17路線 | 5,500マイル | 7,500マイル |
| 名古屋(中部)⇔那覇、静岡⇔那覇 | 6,500マイル | 9,000マイル |
| 那覇⇔仙台 | 7,500マイル | 10,000マイル |
後半(7/18〜21)が高いのは、海の日の3連休を含むハイシーズンだから。福岡⇔那覇も5,500 → 7,500マイルに上がっています。
対象路線は毎週まるごと入れ替わるので、この一覧は「初週はこうだった」という例です。翌週以降は違う顔ぶれになります。狙いの路線が今週出ていなくても、来週チェックすれば出ているかもしれません。
実額で比較:福岡⇔那覇に家族4人で行くと
わが家の定番、福岡⇔那覇で実際に予約画面まで進めました。日程は往路7/19(日)、復路7/21(火)。ちょうど海の日連休にかかる回で、大人2名・子ども2名の家族4人。空席もOKでした。
- 往路: 7/19(日)NH1213 福岡 16:50 → 那覇 18:30
- 復路: 7/21(火)NH1212 那覇 17:10 → 福岡 18:55
現金には運賃が2段階あります。「シンプル」がいちばん安いプランで、座席指定は出発24時間前から。「スタンダード」は座席指定が予約時にでき、変更もできる代わりに割高です。トクたびは特典航空券なので、シンプル並みの安さで、スタンダードと同じ「予約時に座席指定できる」条件がついてきます。この3つを、同じ2便・家族4人(大人2名・小児2名)・往復で並べます。
| 運賃タイプ | 座席指定 | 家族4人・往復合計 |
|---|---|---|
| シンプル(現金・最安) | ✕(出発24時間前から) | 133,750円 |
| スタンダード(現金・座席指定可) | ○(予約時に無料で指定可) | 160,506円 |
| トクたびマイル(特典・座席指定可) | ○(予約時に無料で指定可) | 60,000マイル+約2,800円 |
シンプルとスタンダードの差は26,756円。これが「家族4人分の座席指定を現金で買う」ときの実質的な値段です。海の日連休の直前に取っても、家族4人分を通して座席がバラバラになりたくなければ、現金ならこの16万円のプランを選ぶことになります。
トクたびマイルは、そのスタンダードと同じ座席指定という条件をそろえたうえで、必要マイル数は福岡⇔那覇のハイシーズン運賃どおり片道7,500マイル。家族4人・往復だと 7,500 × 4人 × 2 = 60,000マイル。これに税金・料金として約2,800円かかります(人数・搭乗日でやや前後します)。
座席指定という条件をそろえて比べるなら、対抗馬はスタンダードの160,506円です。そこからトクたびに乗り換えると、現金の手出しは2,800円まで下がり、差し引き約157,706円分の現金支出を6万マイルで肩代わりした形になります。マイルの価値に換算すると、157,706円 ÷ 60,000マイル = 1マイルあたり約2.6円。国内特典航空券としては手堅い部類ですが、飛び抜けて高いわけではありません(提携ポイント交換などの1〜2円と比べると上、他の国内特典の相場と比べると平均的〜やや良い、くらいの感覚です)。
もうひとつの見方をすると、トクたびは最安のシンプル(133,750円・座席指定なし)より安い現金負担(2,800円+マイル)で、スタンダード相当の座席指定機能を手に入れられる、ということです。この記事の主眼は「マイルの単価がすごい」ことより、「座席指定という同じ条件で比べても、現金の持ち出しをここまで減らせる」という家計へのインパクトのほうです。
予約画面で「84,000マイル」と出たら要注意
ひとつ、実際にやってみて撮れた落とし穴を共有します。予約画面を進めたら、特典航空券の必要マイルが 84,000マイル と表示されました。トクたびの60,000マイルより24,000マイルも多い。
フライト検索画面内の特典種別選択にて「通常国内特典」か「今週のトクたびマイル」を選択できます。ここで「通常国内特典」を選んだまま進むと、今回の条件では84,000マイルが表示されます。
「今週のトクたびマイル」を選び直すと、片道7,500マイル=4人往復60,000マイルに下がります。選び忘れると、同じ便なのに24,000マイル多く必要になる。家族分だと差が大きいので、発券ボタンを押す前に、選択中の特典種別と必要マイル数を必ず見てください。
補足:必要マイルの「一区間3,000マイル〜」という最低ラインは、ローシーズンの短距離路線の話。福岡⇔那覇のような中距離+連休ハイシーズンは、この例のとおり片道7,500マイルまで上がります。「3,000マイルで沖縄」ではない点を先に握っておくと、ガッカリしません。
家族分をまとめて取るには「特典利用者登録」が先
家族の分を自分のマイルで取るには、事前に特典利用者登録を済ませておく必要があります。ここが未登録だと、当日いい路線が出ても家族分を発券できません。
登録は反映までに時間がかかることもあるので、トクたびを家族で狙うなら、路線が出る前に登録だけ先に終わらせておくのが安全です(→ ANA特典利用者登録のやり方)。
座席指定はトクたびが「シンプルより安く」手に入る
今回の国内線リニューアルで、最安の「シンプル」運賃とセール運賃は、事前の座席指定ができなくなりました。席を選べるのは出発24時間前から。子連れだと、隣同士で座れるか直前までわからない。
現金でも座席指定はできます。ただし「スタンダード」運賃を選ぶ必要があり、今回の例だとシンプルより26,756円(家族4人)高くなります。
トクたびは特典航空券なので、予約が完了した時点で座席指定ができます。しかも必要マイル・税金を現金に換算した負担は、スタンダードよりずっと軽い。座席指定という同じ機能を、シンプルに近い安さで手に入れられる、という逆転が起きています。
今回の福岡⇔那覇も、現金のシンプルだと4席バラバラの覚悟が要ります。トクたびなら予約時に子ども2人を大人が挟む配置にできる。わが家にとっては、正直ここが金額以上に効くポイントです。
家族で使うときの予約のコツ
わが家がやっている動き方を、家族目線で。
- 特典利用者登録は事前に終わらせる。路線が出てから慌てても間に合わない
- 火曜12時に路線をチェック。予約は水曜0時からだけど、火曜のお昼に出た時点で、通常の特典の空席や便の時間を下見しておく。家族の予定と合うか読める
- 連休・人気路線は水曜0時に即予約。那覇・北海道・福岡や連休がらみは開始直後に埋まる。0時にログイン状態で待つ
- 対象外の期間に注意。初週告知の時点で、8月19日〜25日、9月30日〜10月6日、11月11日〜17日などが対象外搭乗期間として出ていました。夏休み後半を狙う人は特に要確認
- 宿は連休の早割を先に。トクたびは告知から搭乗まで1週間以上あくので、直前予約じゃない。宿はビジネスホテルの早割や、旅のサブスクで先に固めやすい(→ HafHの評判は?2年使ったパパのレビュー)
メリット(家族目線)
- 家族4人分の現金の手出しを大きく減らせる。座席指定込みで比べると、今回は現金16.1万円(スタンダード)→手出し2,800円(差額はマイルで肩代わり)
- 並び席を予約時に確保できる。子連れの最大の不安がひとつ消える
- 旅先を後から選べる。安く出た路線に予定を合わせれば、繁忙期の高い旅を避けられる
- 計画が立てやすい。搭乗まで1週間以上あくので、宿や有給の段取りが間に合う
デメリット・注意点(家族目線)
- 連休・人気路線はマイルも高い。3,000マイル台は平日中心。連休の那覇は片道7,500マイルまで上がる
- 「今週のトクたびマイル」の選び忘れ。特典種別選択で選ばないと、今回の条件では同じ便で84,000マイル(通常特典)が必要になる
- 払い戻し手数料が人数分かかる。特典は1名1区間につき3,000マイル。家族4人が往復を取り消すと重い。予定が固まってから取るのが鉄則(→ ANA特典航空券の取り消しと払い戻し)
- 最安席が家族分そろうとは限らない。特典の座席数には枠がある。人気路線ほど早い者勝ち
- ウェブ・アプリ限定。電話では取れない
- PP(プレミアムポイント)は積算されない。SFC修行と家族旅行は別物として分ける
最後に
要点だけもう一度。
- トクたびは家族連れほど得。座席指定という同じ条件で比べても、現金より安く済む
- 実額では、福岡⇔那覇の海の日連休が現金スタンダード(座席指定込み)16.1万円 → トクたび 6万マイル+約2,800円。しかもトクたびは最安のシンプル(座席指定なし・13.4万円)より安い(1マイル約2.6円)
- 予約画面で84,000マイルと出たら、特典種別選択で「今週のトクたびマイル」の選び忘れ。選べば60,000マイル
- 家族で狙うなら、特典利用者登録を先に。払い戻し手数料が人数分重いので、予定を固めてから取る
私なら、火曜のお昼に対象路線をチェックして、家族で行けそうな路線が出ていたら、水曜0時に並び席ごと取りにいきます。現金だと「4人で並べる安い席」を直前に探すのが一番しんどいので、そこをマイルで解決できるのは大きい。旅先を縛らずに家族の現金負担を減らせる手段として、一度は試す価値があります。
マイルをこれから貯める段階なら、まず土台から(→ マイルの貯め方の基本|飛行機とクレカ)。制度の全体像とスケジュールの詳細は、再開の解説記事にまとめています(→ ANAトクたびマイルが7月7日再開|新ルールと予約のコツ)。
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出典: ANA公式「今週のトクたびマイル」対象路線・必要マイル数、およびANA国内線の実予約画面(福岡⇔那覇・7/19〜21・特典航空券/現金シンプル運賃)。いずれも2026年7月7日確認
※マイル数・年会費・移行レート等の制度・条件は改定される場合があります。ご利用前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。