SFC修行は50,000PPから。プレミアムポイントの計算式と2028年の制度変更を解説
ANAのスーパーフライヤーズカード(SFC)に申し込むには、原則として「プラチナ」以上のステイタスが必要です。
プラチナの条件は、1年間で50,000プレミアムポイント(PP)。うち25,000PPはANAグループ運航便で貯める必要があります。PPは国内線だと2倍つく。だからSFC修行は国内線が主戦場になります。
ただ、2026年に修行を始める人は古い情報のままだと設計を誤ります。2026年5月19日から国内線の運賃と搭乗ポイントの体系が変わり、さらに2028年度からはSFCそのものがPLUS/LITEの二層制に変わるからです。最初の判定はもう2026年12月16日から始まります。
この記事では、SFCの申込条件とPPの計算式の基本、「今から修行する人がどっちの制度を見ればいいのか」を整理しました。SFC修行を考え始めた人向けの入門編です。
私は2児のパパで、家族4人ぶんの旅行をマイルでやりくりしています。マイルとPPの違いがまだあやふやな人は、先にマイルの基本から読むとつながりやすいと思います。
出典はANA公式サイト(2026年6月11日確認)。※本記事は正確を期していますが、最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
この記事のポイント
- SFCの申込資格は原則プラチナ以上(事前サービス段階でも申込可)
- プラチナの条件は暦年で50,000PP、うちANAグループ便25,000PP
- PPの計算式は「区間基本マイレージ × 積算率 × 路線倍率 + 搭乗ポイント」
- 路線倍率は国内線2倍。SFC修行が国内線中心になる最大の理由
- 2026年5月19日搭乗分から国内線の搭乗ポイントが400/200/100/0の4段階に
- 2028年度からSFCはPLUS(年300万円決済)とLITEの二層制。判定は2026年12月16日開始
- 今から修行する人は「飛ぶ50,000PP」と「使う300万円」をセットで設計する
SFCとは?プラチナ以上にならないと申し込めないカード
スーパーフライヤーズカード(SFC)は、ANAの上級会員向けクレジットカードです。申し込めるのは次のいずれかに該当する人だけ(ANA公式サイトより)。
- ダイヤモンドサービス/プラチナサービスのメンバー
- ダイヤモンド事前サービス/プラチナ事前サービスのメンバー
- ANAグループ運航便の搭乗で100万ライフタイムマイルに到達した人
ポイントは「事前サービス」の段階で申し込めること。年内にプラチナ基準へ到達すれば、ステイタス確定の年末を待たずに申込手続きへ進めます。修行のスケジュールを組むうえで地味に大事な仕様です。
年会費はカードの種類で変わります。
| カード | 本会員 | 家族会員 |
|---|---|---|
| 一般(JCB/VISA/Master) | 11,275円 | 5,610円 |
| ゴールド(JCB/VISA/Master) | 16,500円 | 8,250円 |
※金額はANA公式サイトの表記どおりです(税込・税別の記載はありません)。アメックス・ダイナース系は年会費体系が別なので、公式サイトで確認してください。
SFC修行のゴールはプラチナ=50,000PP(うちANA便25,000PP)
ステイタスはプレミアムポイント(PP)の年間獲得数で決まります。集計は暦年(1月1日〜12月31日)で、翌年への持ち越しはできません。
| ステイタス | 必要PP | うちANAグループ便 |
|---|---|---|
| ブロンズ | 30,000PP | 15,000PP以上 |
| プラチナ | 50,000PP | 25,000PP以上 |
| ダイヤモンド | 100,000PP | 50,000PP以上 |
SFC修行のゴールは、この表の「プラチナ」行です。1月から12月の間に50,000PP。半分の25,000PPはANAグループ便で貯める。これが基本ルールです。
なお、フライト以外にANAカード決済やライフソリューションサービスの利用を組み合わせるルートもあります。プラチナ相当なら「30,000PP(ANAグループ運航便分)+対象7サービス利用+年間400万円決済」の3条件達成型です(2027年度ステイタス向け条件)。※この400万円はプラチナ判定用の条件で、後述するSFC PLUSの300万円とは別枠です。決済額が大きい子育て世帯なら、フライトを半分近く減らせる現実的な選択肢になります。
プレミアムポイントの計算式は「基本マイル×積算率×倍率+搭乗ポイント」
PPは1搭乗ごとに、この式で計算されます(ANA公式サイトより)。
プレミアムポイント = 区間基本マイレージ × 予約クラス・運賃種別ごとの積算率 × 路線倍率 + 搭乗ポイント
わかりにくいので、4つの部品に分解します。
- 区間基本マイレージ:路線ごとに決まっている距離ベースのマイル数。キャンペーンのボーナスマイルは含まれない
- 積算率:運賃の種類・予約クラスで決まる割合。安い運賃ほど低くなる。具体値は公式の積算条件表で確認
- 路線倍率:国内線2倍、日本発着のアジア・オセアニア・ウラジオストク路線1.5倍、その他の国際線とスターアライアンス便1倍
- 搭乗ポイント:1搭乗ごとに固定で加算されるポイント(後述の4段階)
注意したいのは、PPはマイルとは完全に別物だということ。マイルとの交換も合算もできません。修行で貯まるマイルの使い道や期限はANAマイルの有効期限で別途整理しています。
国内線は路線倍率2倍。修行が国内線中心になる理由
式の中で一番効くのが路線倍率です。同じ距離・同じ積算率でも、国内線なら獲得PPが2倍になります。
しかもプラチナ条件の「うちANAグループ便25,000PP」は、国内線を飛べば自動的に満たせます。距離の長い国内路線を往復して、倍率2倍と搭乗ポイントを積み上げる。SFC修行のセオリーが国内線中心なのは、この式の構造から来ています。
2026年5月19日から国内線の搭乗ポイントは4段階になった
ここが2026年組の要注意ポイント。2026年5月19日搭乗分から国内線の運賃名称が刷新され、座席クラスの表記も「ファーストクラス(プレミアムクラス)」「エコノミークラス」(旧・普通席)に変わっています。表記の変更で、サービス内容は変わっていません。
搭乗ポイントの体系も新運賃ベースに変わっています。エコノミークラスの代表例はこの形です。
| 運賃タイプ | 搭乗ポイント |
|---|---|
| フレックス | 400ポイント |
| スタンダード | 200ポイント |
| シンプル | 100ポイント |
| セール | 0ポイント |
旧体系の感覚でいうと「100ポイントの段が新設された」のが変化点です。安い運賃の搭乗ポイントを前提にPP単価を計算していた古い記事は、もう当てになりません。
ファーストクラスはフレックスやスタンダードなど多くの運賃で400ポイントですが、運賃区分の細部は表が複雑です。修行計画を固める前に、必ず公式のプレミアムポイントページで自分の使う運賃を確認してください。
2028年度からSFCは「PLUS」と「LITE」の二層制になる
もうひとつの大きな変化が、2026年4月に発表されたSFC制度の抜本改定です。2028年4月から、年間のANAカード・ANA Pay決済額に応じてSFCが2つの区分に分かれます。
| 項目 | SFC PLUS | SFC LITE |
|---|---|---|
| 決済条件 | 年間300万円以上 | 300万円未満 |
| ANAラウンジ | 利用できる | 利用できない |
| スターアライアンス資格 | ゴールドを維持 | スターアライアンス・シルバー |
押さえておきたい点は4つ。
- 最初の判定期間は2026年12月16日〜2027年12月15日。以後、毎年判定される
- この判定期間の決済額で、2028年4月からの最初の区分(PLUSかLITEか)が決まる
- 300万円に届かなくてもSFC会員資格そのものは維持される(退会にはならない)
- 100万ライフタイムマイル到達者は決済額にかかわらずPLUS
LITEでも、ANAグループ便の利用時はラウンジ以外のこれまで同様のサービスが受けられ、スターアライアンス加盟航空会社の利用時はスターアライアンス・シルバー資格に準ずるサービスになります。ここは公式FAQに明記されています。
今から修行する人は「飛ぶ50,000PP+使う300万円」で設計する
で、結局どっちの制度を見ればいいのか。答えは「両方」です。
2026年に修行する人のゴール自体は従来通り、暦年50,000PP(うちANA便25,000PP)。ここは変わっていません。2026年中にプラチナへ到達すれば、事前サービスの段階でSFCに申し込めます。
問題はその先です。2026年後半〜2027年にSFCを手にした人は、ほぼ取得と同時にPLUS/LITEの最初の判定期間(2026年12月16日〜2027年12月15日)に巻き込まれます。ラウンジとスターアライアンス・ゴールドを保ちたいなら、修行と並行して年間300万円の決済も走らせることになる。
つまり2026年からのSFC修行は「飛ぶ修行」単体では完結しません。タイプ別にいうとこうなります。
- 家計の決済をANAカードに寄せて年300万円が現実的な人:修行する価値は引き続き大きい。12月16日からの決済集計を最初から意識して設計する
- 300万円決済が重い人:取得してもLITE前提になる。ラウンジ抜きのSFCに年会費を払う価値があるか、先に自問しておく
- 判断を保留したい人:制度の細部が固まるのを待つ手もある。ただし待っても修行のルール(新運賃・新搭乗ポイント)は今の体系のまま
SFCのメリット:毎年飛ばなくても上級会員の特典が続いてきた
SFCの売りは、一度取得すればカードを持ち続ける限り、毎年修行しなくても上級会員相当の特典を使い続けられるとされてきた点です。2028年度以降もPLUSならANAラウンジとスターアライアンス・ゴールドが維持されます。
家族旅行との相性もいい。貯めたマイルの出口として特典航空券を狙うなら、ANA・JAL特典航空券の予約開始タイミングも合わせてどうぞ。
デメリット・注意点:PPは持ち越せず、これからは決済力も問われる
正直に書きます。SFC修行には弱点も多いです。
- PPは暦年リセット。12月までに50,000PPへ届かなければ、翌年に持ち越せず振り出しに戻る
- 修行には数十万円単位の航空券代がかかるのが一般的。家計と相談せずに始めると痛い
- 2028年度からはフル特典の維持に年300万円決済が事実上必要になる。取得がゴールではなくなった
- 搭乗ポイントの運賃区分や新運賃の積算率など、細部は改定直後でまだ情報が動いている
- PPはマイルではない。修行のコストが直接マイルに化けるわけではない点は冷静に
特に1つ目と3つ目。「年内に50,000PP」と「年300万円決済」の両方を無理なく回せるかが、2026年組の分かれ目です。
最後に:自分なら2026年中に修行を終えて、決済も12月16日から寄せる
要点を再掲します。
- SFC申込はプラチナ以上から。事前サービス段階でも申込可
- プラチナ=暦年50,000PP、うちANAグループ便25,000PP
- PP=区間基本マイレージ×積算率×路線倍率+搭乗ポイント。国内線は倍率2倍
- 2026年5月19日から国内線の搭乗ポイントは400/200/100/0の4段階
- 2028年度からPLUS/LITE二層制。最初の判定は2026年12月16日〜2027年12月15日
- 今からの修行は「飛ぶ50,000PP+使う300万円」のセットで設計する
自分がいまゼロから始めるなら、修行は2026年中に終わらせて事前サービスで即申込みます。そして家族4人ぶんの生活費決済を12月16日からANAカードに寄せ、最初の判定期間でPLUSを取りにいく。逆に決済300万円の絵が描けないなら、修行費用をマイル購入や特典航空券側に回すほうが家族旅行の回数は増えると思います。
うちは飛行機代をマイルでまかなう前提で家計を組んでいるので、決済をANAカードに寄せること自体は手間というより整理の問題になりそうだと見ています。あなたの家計だとどちらが描けそうか、そこから考えてみてください。
あわせて読みたい
我が家はマイルと制度の読み込みで、家族4人の旅行をやりくりしています。最新の改定情報はInstagram(@papa_miler)で随時出しているので、修行を始める前にのぞいてみてください。
出典: ANA公式サイト(プレミアムメンバーサービス/スーパーフライヤーズカード/2028年度制度変更ページ、2026年6月11日確認)